--- 北九州放射線技師会について ---

一般の方へのご案内
 北九州放射線技師会のホームページを訪れてくださりありがとうございます。本会は昭和25年に福岡県エックス線技師会北九州支部として発足し、平成17年に放射線技師会としては、おそらく日本国内で初の特定非営利活動法人の認可を受けました。任意団体として55年間の永きにわたり活動してまいりましたが、会員数480名の団体が社会的、法的に認められていない任意団体として活動を続けていくのに限界を感じ、公益法人として再出発することを設立総会で確認し、「特定非営利活動法人 北九州放射線技師会」を設立した次第であります。
 今後、公益法人としての責務を自覚し会員一同、地域の医療・福祉の向上・発展のために寄与していくつもりでありますのでよろしくお願いします。福岡県庁に提出した設立趣旨書を下記に掲載しますので是非一読されてください。

平成17年4月1日
北九州放射線技師会
会長 原 健二






特定非営利活動法人 北九州放射線技師会 設立趣旨書

【趣旨】
 最近、放射線医療の記事が新聞紙上・マスコミで取り上げられることが多くなってきています。例えば、唯一の被ばく国である日本の被ばく者のデータをもとにしたイギリスの論文「CT検査を受けると発癌率が高くなる」という記事が出たとき、国民の関心は非常に高く患者さんからこの件に関して我々診療放射線技師は多くの質問や相談を受けました。放射線に関してほとんど知識のない患者さんに原爆の放射能とCTの放射線の違いを説明するのに大変苦労し、国民の多くは医療被ばくに対する不安を抱えていることをあらためて実感させられました。

 我々の団体は昭和25年に福岡県エックス線技師会の北九州支部として発足し、以来50年以上の永きに渡り任意団体として、北九州地区住民の健康と福祉に貢献し、地域の保健医療の向上発達に寄与することを目標に日々、研鑽してまいりました。特に北九州地区は県下で最も勉強会が盛んであり、その知識や技術は全国的に見ても高レベルに位置しています。しかし、いくら知識や技術が高くても患者さんとの信頼関係が成立しなければなんの意味も持ちません。信頼を勝ち取るためには地域住民の方の身近な存在であるための活動をする必要があります。しかし、現実は放射線に関しての専門家である診療放射線技師の「姿」や「顔」が地域住民の方に十分見えていたかと問われると、返答に困るのが現状です。

 人が「姿・顔」が見えないものを相手にしないのと同じで、今まで行政や医師会をはじめとする他の医療団体や市民が、「人格」を持たない団体と接触するのに躊躇してきたのは当然と言えます。放射線技師個々の対応には限界があり、「人格」をもった団体としての組織的な対応が必要不可欠であります。

 行政や他の医療関連団体との協力体制を確立し、地域住民の方に対しては放射線に関する講演活動を行ない又相談の窓口を明確にすることが肝要です。この体制を強固なものにすることが北九州地区住民の健康と福祉に貢献し、地域の保健医療の向上発達に真に寄与することにつながると考えます。このことを実践するためにも地域住民に「顔」の見える団体、特定非営利活動法人北九州放射線技師会を設立します。


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Last-modified: 2015-04-13 (月) 15:52:35 (3085d)