北九州放射線技師会

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NPO法人紹介


NPO北九州放射線技師会について

 我々の団体は昭和25年に福岡県放射線技師会の北九州支部として発足し、以来50年以上の永きに渡り任意団体として、北九州(北九州市、遠賀・中間、京築)地区住民の健康と福祉に貢献し、地域の保健医療の向上、発達に寄与することを目標に日々、研鑽してまいりました。活動拠点である北九州地区は県下で最も勉強会や講習会等が盛んであり、その知識や技術は全国的に見ても高レベルに位置しています。しかし、いくら知識や技術が高くても患者さんとの信頼関係が成立しなければなんの意味も持ちません。信頼を勝ち取るためには地域住民の方の身近な存在であるための活動をする必要があります。しかし、現実は放射線に関しての専門家である診療放射線技師の「姿」や「顔」が地域住民の方々に十分見えていたかと問われると、返答に困るのが現状です。
 人が「姿・顔」が見えないものを相手にしないのと同じで、今まで行政や医師会をはじめとする他の医療団体や市民が、「人格」を持たない団体と接触するのに躊躇してきたのは当然と言えます。放射線技師個々の対応には限界があり、「人格」を持った団体としての組織的な対応が必要不可欠であります。
 会員数500名を超える団体が社会的、法的に認められていない任意団体として活動を続けていくのに限界を感じ、公益法人として再出発することを決意し「特定非営利活動法人 北九州放射線技師会」を設立した次第であります。平成17年3月に放射線技師会としては、おそらく日本国内で初の特定非営利活動法人の認可を受け、同年4月よりNPOとして活動を開始しました。行政や他の医療関連団体との協力体制を確立し、地域住民の方に対しては放射線に関する講演活動や広報活動を行ない又相談の窓口を明確にすることが重要と考えています。このような体制を強固なものにすることが北九州地区住民の健康と福祉に貢献し、地域の保健医療の向上発達に真に寄与することにつながると確信しています。
 北九州放射線技師会は前述のようにNPOであります。NPOについて少し簡略に説明させていただきます。
 近年、福祉、環境、国際協力、まちづくりなどの様々な分野において、ボランティア活動をはじめとした民間の非営利団体による社会貢献活動が活発化し、その重要性が認識されています。しかしこれらの多くが法人格を持たない任意団体であり銀行での口座開設、事務所の賃貸、電話設置などの法律行為を行う場合は、法的に認められていない団体名では行うことができず、様々な不都合が生じます。
 NPO法は、これらの団体に法人格を取得する道を開き、このような不都合を解消し、その活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的としています。 NPOは、自らに関する情報をできるだけ公開することによって市民の信頼を得て、市民によって育てられるべきであるとの考えがとられている点がこの法律の大きな特徴です。
 以上がNPOについての内容ですが、このNPOの精神が北九州放射線技師会の理念、基本方針と合致している点がNPO法人格を取得することになった大きな理由であります。
 当会が一般市民の皆さん向けに最も力を入れているのは、毎年11月上旬に八幡東区中央町を中心に開催されている「まつり起業祭」の協賛事業である「放射線展」であります。放射線医療の紹介、マンモ検診の啓蒙活動、骨密度・血圧・体脂肪・体組成・血管年齢の無料測定等をボランティア活動の一環として平成17年より毎年開催しています。特に平成22年からは看護協会、栄養士会の協力で検査結果に基づいて専門家による医療相談、栄養相談も開始しました。
 普段、病院で聞けない素朴な質問や疑問にも放射線技師を中心としたスタッフが親切、丁寧をモットーに分かりやすくお答えします。一般市民の方々との交流を密にすることで我々放射線技師の業務内容を理解していただき、実際の放射線医療現場では患者さんとの信頼関係を確立し検査に協力してもらうことが最適、最良の検査結果の提供に繋がると考えます。
 最近ではリピーターの方も増えており少しずつではありますが市民の方々に定着した事業になりつつあると自負しています。まだ一度も来場されていない方は起業祭の見物の際、中央町レインボウプラザ4階に是非気楽にお越しください。地域住民、皆さんの身近な存在でありたいと願っている放射線技師一同が心よりお待ちしております。
 北九州放射線技師会は今後も公益法人としての責務を自覚し会員一同、地域の医療・福祉の向上・発展のために寄与していくつもりでありますのでよろしくお願いします。


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